バストス週報
1951-78年/サンパウロ州バストス発行
Museu Histórico da Imigração Japonesa no Brasil(ブラジル日本移民史料館)蔵
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解説
1950年1月ごろ、サンパウロ州内陸のバストスにてバストス自治会によって創刊された。 バストスは日本政府の外郭団体にあたるブラジル拓植組合が1929年、日本人入植者のために開拓地を購入し、 主に定住希望の家族がゼロから建設した日本村で、いろいろな面で日本流の組織化が進んでいた。 この週報出版もその一環で、村内の出来事に多くの紙面を割いている。 創刊時より現物が残る最終号(1978年12月)までガリ版刷りで出版され、発行部数は数百部を超えることはなかっただろう。 O Progressista (進歩派)とポルトガル語の題名がつけられているのは、 1946年に同地でも犠牲者を出した臣道連盟事件(日本戦勝を信じる一派による敗戦を認める一派に対するテロ事件)を考慮し、 認識派の出版物であることを暗に主張しているのかもしれない。